カイロプラクティックには、多種多様な治療テクニックがあります。
患者さんの年齢や症状、その他の要素を考慮した上でどの治療テクニックを用いるかを決定します。(この場合のKEYワードは、「無理なく」「安全に」「効果を導く」ということになります。)
「自然治癒力を高める」、これを具体的な治療技術に言い替えるときのKEYワードNO.1が、カイロプラクティックにおいては「神経系」です。
例えば、「治療技術」として関節を振動させるテクニックを使用するとします。テクニックは何種類もあります。アジャストメント(手で、計算された方向へ高速低振幅の矯正を加える)はよく知られていますが、アクティベータという器具を使って、(幼児や高齢者の方にも無理のない)軽い刺激を加えても目的は達成されますし、その他にも様々なテクニックがあります。
生理的な可動性が減少している関節を、正しいテクニックを用いて振動させると、その関節の動きがなめらかになるのと同時に、関節の周囲に多数存在している「感覚受容器」に刺激が入力され、その刺激は信号として中枢神経系まで伝達され、様々な反応を起こします。
信号が伝達される経路に自律神経も繋がっており、自律神経の緊張度を正常化することによって、筋骨格系のみならず、内臓系へも好ましい反応が起こり得ます。
結果として、痛みの減少・消失、筋緊張の適正化、循環の改善等々の効果を導き出すのです。 |